大部屋?それとも個室?幼児の付き添い入院は断然個室がよかった

幼児 個室入院

先日、子どもが肺炎のため入院しました。

まだ3歳のため親子分離が難しく、大人の付き添いが必要です。

入院手続きの際に、まず看護師さんに聞かれたこと。

『個室希望ですか?それとも大部屋で大丈夫ですか?』という大きな選択肢でした。

個室の場合、差額ベッド代がかかります。

大部屋の場合は、他の患者さんに気を配る必要があるため、どうしても入院生活で大きなストレスがかかることもあります。

お金持ちであれば即決で個室を選ぶかもしれませんが、我が家は一般家庭。

そして保険等にも加入していないため、急な出費に備えもありません。

しかしながら、初めての付き添い入院ということもあり個室を選択しました。(詳細の理由については後で説明しますね)

実際に子どもの付き添い入院で個室を利用して感じたメリットやデメリットについて纏めましたので、どなたかのご参考になると嬉しいです。

目次

差額ベッド代について

差額ベッド代とは、正式には「特別療養環境室料」と言い、部屋の設備状況によって別途発生する料金のことです。

自ら希望して個室や少人数部屋に入院するときに差額ベッド代が発生します。

差額ベッド代には健康保険が適用されないため、基本的に全額自己負担での支払いとなります。

ちなみに個室に案内されたからといって、必ず差額ベッド代が発生するというわけではありません。

病院側の都合(「大部屋が満床で」など)や、医師の判断(感染症を防ぐなど)でやむを得ず特別室を利用する場合は、差額ベッド代を支払う必要はありません。

もしご自身の意思と関係なく個室に案内された場合は、病院側に「個室はお医者さんの判断でしょうか?」と確認してみてくださいね。

ちゃたろう

私が入院した病院では、小児科の差額ベッド代は5,500円でした。例えば10日間入院した場合は、大部屋と比べて合計55,000円高くなります。

わたしが個室を選んだ理由

3歳娘の初めての入院。

入院当日、かかりつけ医から紹介状を渡されて総合病院を受診したのですが、採血やレントゲン、超音波検査、点滴など数々の検査や治療がありました。

痛みを伴う検査や、はじめての経験に恐怖を感じた娘は大混乱。

先生や看護士さんを見るだけで大号泣してしまい、終始パニック状態でした。

そのため、

・大部屋では周囲の患者さんに迷惑をかけてしまいそう

・娘のつらい気持ち&泣きたい気持ちに寄り添い、周囲に気を遣わずに過ごせる個室がいいのではないか

・親(わたし自身)に心の余裕がないと、子どもが更に不安になりそう

・個室の場合は夫と付き添いの交代ができる可能性があった

と思ったのが、大きな理由です。

差額ベッド代(個室料金)はもちろん負担にはなりますが、実際に個室で過ごしてみるとたくさんのメリットがありました。

わたしは個室を選んで良かったと感じたので、実際に個室入院して感じたメリットについてお伝えしていきますね!

入院期間中の子どもの様子

幼児の入院生活は想像以上に過酷でした。

今回たった5日間の入院生活でしたが、娘にとってはとてもつらい時間だったと思います。

入院日当日

採血や点滴、鼻吸引など、検査や治療に痛みを伴う内容が多かったため、『お医者さんや看護師さん=怖い』と恐怖の対象になってしまいました。

娘は検査や治療のたびに終始パニック状態で、大号泣。

お医者さんや看護師さんが入室するたびに泣き、抱っこをせがんできました。

食事も水分もとれず、ずっと抱っこ状態。

夜も眠たくてうとうとはしますが、気を張っているためか寝つけない状態で、一瞬眠りについても、つらかった治療を思い出してか泣きながら目を覚ましてしまい、ゆっくり休める状況ではありませんでした。

入院2日目

入院1日目と同様。

娘の情緒が不安定で人間不信になっており、病室にだれか入室するたびに大号泣(お掃除の方でも何かされるのでは・・と怖がり泣いてしまう状況でした。)

まだ食欲もなく、ゼリーやプリンすら食べられない。

夜間も咳と夜泣きで起きてしまう。

わたし自身も、つらそうな娘に抱っこしかしてあげられず、心が痛んで休めませんでした。

入院3日目

3日目は採血や点滴がありませんでした。

痛い治療は、1日4~5回ある鼻吸引のみだったため、少し落ち着いた様子。

病室に看護師さんが入室しても泣かずに対応できるようになりました。

まだ食事はほとんど摂れませんが、パパからの差し入れのイチゴを食べて、少し笑顔が見られたことにホッとしました。

咳で起きたり、夜泣きも数回ありましたが、夜もようやく眠れるようになりました。

入院4日目

採血はなく、吸入と鼻吸引のみ。

点滴の輸液量も減り、ようやく食欲も改善して、食事も半分弱ほど食べられるようになりました。

昼間も折り紙やお絵描き、シール貼りをして遊ぶ余裕も出てきて一安心。

夜もぐっすり眠れるようになりました。

入院5日目(退院日)

年末年始の入院だったたため、主治医から『早めに退院したいよね?血液検査の結果が改善してたら退院しましょう!』と言われて、急遽午前中は採血、レントゲンと検査にまわりました。

採血の際は泣きましたが、絆創膏を貼ってもらうころには泣き止み、落ち着いた様子。

ずっと怯えていた初日とは違い、いつも通り笑顔の娘にもどっていることに安堵しました。

検査の結果、5日目で無事退院できました。

ちゃたろう

入院初日と2日目が特につらかったです…!

実際に個室利用して感じたメリット5つ!

幼児と付き添い入院で、個室でよかったと感じた点について具体的にお伝えしていきます!

ちなみにわたしが利用した病院では以下のような設備がありました。

大部屋にはなく個室にはついている設備

・シャワー室完備

・インターネット環境

病院によって個室の設備は異なるため、他の病院では同様の設備がないかもしれません。

本内容は参考程度にしていただき、実際に入院される場合は病院に詳細確認してみてくださいね。

個室はシャワー室が完備されているため、時間を気にせずシャワー出来る

病棟の浴室は当日予約制で、利用可能な時間帯も12時~16時までと制限がありました。

子どもの付き添い入院のため、子どもがお昼寝の時間帯にシャワーをしようと予約しても、予約時間に子どもがお昼寝してくれない場合もありますよね?

もちろん看護師さんにお願いすればシャワー利用中は子どもをみてくれるのですが、正直忙しそうにしている看護師さんにお願いしづらいです…

その点、個室はシャワー室が完備されているため時間を気にせず、夜間や早朝でも利用可能なのは個人的には大きなメリットでした。

個室のみインターネット環境が整っていた

これは病院によると思いますが、わたしの場合は個室のみ無線環境が整っていました。

そのため、ポケットWi-Fiをレンタルしたり、データ容量を気にすることなく、YouTube等の動画視聴やノートパソコンの利用が可能でした。

入院期間中、かなり暇です。時の流れがびっくりするほどゆっくりになります(笑)

子どもも元気になるにつれて時間を持て余し、遊びたい!外に行きたい!となるのですが、医師の指示は「ベッド上安静」

これを乗り切るためにYouTubeは必須でした!

データ容量を気にせず無線利用できて、とても助かりました。

また個室の場合はイヤホンをつけずに動画視聴ができる点も大きなメリットだと感じました。

ちゃたろう

無線環境がない場合は、Wi-Fiレンタル(データ容量無制限)がおススメです!




家族と通話やテレビ電話ができる

こちらも病院により規則が異なると思いますが、コロナ5類に移行した現在(2023年)でも「面会は予約制で10分まで」の規制がされていました。

加えて大部屋の場合、他の患者さんの迷惑になるため、病室内での通話は禁止されています。

でも娘は入院期間中「ベッド上安静」の指示が出されていたので、病室外にでることができない・・・

大部屋の場合は「面会は10分しかできない」「家族と電話もできない」となると、娘はもっとつらかったと思います。

個室のため、入院期間中もパパとテレビ電話をすることで、さみしさを軽減できたかなと思います。

ちゃたろう

パパも娘の様子が見れて良かったと言っていました。

泣いたり騒いだりしても周囲に気を遣わなくていい

これが誰もが感じる一番のメリットかと思います。

わたしもそうでした。

幼児は感情表現が豊かで、まだ周囲を気にして過ごすことなんてできません。

「痛くてつらいときは大声で泣く」

「つい騒いでしまう」

「楽しいときは大きな声で笑う」

そんなときに「静かにしようね」と制限すると、さらに入院生活がストレスになってしまいます。

小児科病棟であれば、周りも子どもばかりなので「お互い様」と周囲の理解もあるかと思いますが、それでも気は遣ってしまいますよね…

ただでさえストレスに感じる入院生活を少しでも快適にするために個室を選択するのは、ひとつの手だと思いました。

親(わたし自身)のストレス回避になった

入院生活は付き添う側もかなりストレスがたまります。

わたしの場合は個室でも、以下のストレスを感じました。

・子どもの夜泣き対応で眠れない

・夜泣き対応に加えて、24時間点滴治療のため、看護師さんも点滴の交換や、2時間毎に体温チェックおよび輸液が漏れていないか確認のために入室があり、夜間でもその度に起きてしまい眠れない

・睡眠不足で疲労がたまる

・付き添い人の食事提供がないため、パンやカップ麺等の食事が多くなり飽きてしまう&栄養が偏る

・子どもの昼寝中や比較的落ち着いている時間帯に、洗濯や自身のシャワーを行う必要がある

大部屋の場合は、さらにストレスが溜まっていたと思います。

・お風呂は予約制で、トイレや洗面も共有

・消灯が9時半だったため、消灯後はテレビを観たり、本を読んだりできない

・子どもの夜泣きも同室者に気を遣う

ちゃたろう

入院3~4日目の夜は、本を読んだりして過ごすことができて、とても息抜きになりました!自分時間って大切だなと実感しました。

幼児付き添い入院のまとめ

付き添い入院で、実際に個室を利用して感じたメリットについてお伝えしました。

個室のデメリットは、保険適用外となる差額ベッド代の費用負担が大きいことですね。

ですが、入院中のストレス回避するために「快適な空間」の個室や特別室で過ごす必要費用として、差額ベッド代を支払うのは決して悪い選択ではなかったと思います。

わたしの場合、入院期間は1~2週間程度といわれていたため、個室費用はMAXでも10万を超えないだろうと想定し個室を選択しました。

しかしながら、長期入院の場合はそうはいかないと思います。

今後、突然入院の可能性はないとは言い切れません。

我が家は子どもの医療保険に入っていませんが、今回の経験により、万が一に備えて医療保険を検討してみる必要があるなと感じた一件でした。

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この記事を書いた人

2020年双子を出産、現在時短勤務中。
ずぼらなのにクソ真面目、そして優柔不断の難儀な性格…
もっとラクに楽しく暮らしたい!
双子育児に日々悩み中ですが、真面目に考えすぎて疲れちゃわないように肩の力を抜いて無理しない!がモットーです。
子育てしながらも、おもしろい発見やお得情報をみつけて発信していきます!

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